Part1:ウェルビーイングカフェ

2024年1月18日~22日に開催されるメゾン・エ・オブジェのテーマは「テックエデン:新たな自然の目覚め」。持続可能な未来の基盤となる、科学と自然の関係の進化を追求するこのテーマは、ペクレールの専門家やデザイナーにより、展示会のフォーラムとして形にされます。そして、このシーズンの「INSPIRE ME!」フォーラムは、科学と自然が融合するホスピタリティの未来に焦点を当てています。

ガーデン・オブ・フューチャー(未来の庭園): バイオフィリックな癒しの影響を受けるホスピタリティ

中期的な視点では、ホスピタリティ施設を訪れるゲストは新たな形の癒しを期待し、機能だけの空間、通り過ぎるだけの場所以上の魅力を求めるようになるでしょう。人々を引き止め、より長く滞在させ、何よりもリピートを促すために、ホスピタリティ業界は、様々な要素の複合やイベントを駆使して、ユニークで感性に富む、多様な体験へと変革していくことになります。ウェルビーイングはもはや「ついで」ではなく、日常生活の優先事項となり、生物学的なリズムとフェーズ(起床、活動、再生)を貫く共通の糸として、あらゆる体験の中心に据えられます。

起床のフェーズのカプセル: ウェルビーイングカフェ

ヘルスケアの分野において、食は健康的でバランスの取れたライフスタイルを実現するために欠かせない要素の一つです。そしてカフェが、単なる交流や食事の場としてだけではなく、美を高めるための場として機能します。

例えば、光や素材、形状に至るまで、五感を目覚めさせるホリスティックな装置としてデザインされたインテリア。食事を中心に、身体と世界が再びつながるホリスティックな体験へと誘い、内側から外側まで美しくする儀式のための空間です。

この新しいアプローチとハイブリッド性を象徴するカフェのメニューは、食のクリエーターデュオ Mâche&Machéが手掛けます。世界的な食糧危機が深刻化する未来に向けて、栄養価が高く、環境にも優しい「食べられる紙」が、ユニークな食と美の体験を提供します。

新しい触感やコスメのような体験(SeraxTeresa Berger)、または解剖学的な体験(Ann Vincent)をもたらすテーブルウェアと、食用成分をベースにしたナチュラルな化粧品(Superzeroの固形シャンプー)。

さらに、環境に配慮した素材である炭化コルクの柔らかな椅子(Gencork)、有機的なフォルムの家具(Snoop、Noma)、フルーツとデジタルイメージの中間のようなランプ(forma rosa)も展示されます。]

1.Carlos BañonBlazquez
2.Off-cut
3.Maurice Fransen
4.Louise Knoppert
5.Hugo Fournier
6.932 Designs
7.Studio Tada

デザイナーと協力者

MÂCHE&MACHÉ

工業デザイナー/機械工学エンジニアと、シェフ/農学エンジニアの二人組。食の未来は、工業食品の復活とその新しい食べ方の提案にあると考え、実験精神を基に、食に新しい視点をもたらしています。

GENCORK

ローテクなエコ素材とハイテクな製造工程を組み合わせて、多様なコルク製品を開発しています。生物学や数学、幾何学からインスピレーションを得て、コンピューターのアルゴリズムがつくるジェネレーティブデザインにより、100%天然の持続可能な炭化コルクの形を変えます。

KONCEPT & MATIÈRES

色と素材を創造する工房であり、健康的でスタイリッシュな住宅をデザインする建築事務所、研究開発室も備える、家族経営のK&M。色と素材に関する専門知識、創造性、提案、そしてアドバイスが彼らの付加価値であり、インテリアデザイナーや空間デザイナー、個人まで幅広い顧客を抱えています。

ウェルビーイングカフェで展示される代表的な4つの作品

Teresa Bergerの陶器製ドーナツプレート
Haeckelsの海藻のお茶
ObjetoがFOR TMRWのためにデザインした陶器製のかっさ
Hugo Drubay

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