ペクレールのファッションディレクター、エリザベス・プラットが選ぶ、ミラノ・ファッションウィークのベストコレクション。
ミラノのランウェイショーは通常、イタリアの伝統的なクラフトマンシップを見せることが多いのですが、今シーズンは、軽やかさと透明感によって刷新されています。
また、誇示することなく真摯に仕事に取り組みながらも、スポットライトを浴びることの少ないメゾンのクリエイターたちに敬意が表されました。トッズのショーで、クリエイティブ・ディレクターのヴァルター・キアッポーニが着ていたTシャツの「いちばんたいせつなことは、目に見えない」という哲学的なメッセージが、これをよく表しています。
また、今シーズンのすべてのファッションウィークでシンプルさが広がりを見せる中、グッチの新ディレクター、サバト・デ・サルノもクリーンな印象のコレクションを展開しました。
PRADA プラダ
プラダは、ワークウェアの「タフ」な側面と、テーラード調のアイテムにフォーカスしました。ミウッチャ・プラダは「アイデアについて話すのはもう十分です。服について話しましょう。プラダで職人技はあまり話題になりません。私たちは自分たちのできることを示したかったのです」と語っています。
N 21 ヌメロ・ヴェントゥーノ
N21のアレッサンドロ・デラクアは、故郷ナポリの大胆で官能的なエネルギーからインスピレーションを受けています。
Bally バリー
精密でありながら親しみやすいシルエットをストレートに表現した、シモーネ・ベロッティのデビューコレクション。洗練と魅力の見事なバランスで、ブランドを刷新しています。
Tod’s トッズ
ヴァルター・キアッポーニによる最後のトッズのランウェイショーは、「ファブリカ」として知られるイタリアの職人技にスポットを当て、優しくミニマルなレザーグッズとテーラリングを展開しました。
Gucci グッチ
グッチは、前クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレのもとで7年間続いた奇抜さから脱却。新ディレクターのサバト・デ・サルノは、極端なシンプルさを打ち出しています。
オンラインツール「ペクレール+」では、 パリ、ロンドン、ミラノ、ニューヨークをはじめとするグローバルなファッションショーを分析、レポートしています。
ペクレール+のご購読につきましては、グノクル株式会社までお問い合わせください。
関連記事:
ニューヨーク・ファッションウィーク | Peclers Paris