ペクレールの ファッショントレンド・ディレクター、エリザベス・プラットが「2022-23年秋冬カラー」について語ったインタビュー記事が、 プルミエールビジョンのウェブマガジンに掲載されました。

ファッションゲスト:エリザベス・プラット

プルミエールヴィジョン・パリ ― ファブリック 2022-23年秋冬

ペクレール・パリのファッショントレンド・ディレクター、エリザベス・プラットが、22-23年秋冬を活気づけるカラーテーマ「フレッシィ(血色)」について語ってくれました。

ペクレールのトレンドブック「カラー 22-23年秋冬」に掲載された、この強烈で温かみのある官能的なカラーパレットは、プルミエールビジョンのカラーパレットのオレンジと赤の方向性と一致するものです。

このエネルギッシュなカラーについて、エリザベス・プラットは次のように解説しています。

今、私たちが直面している異例の時代は、エネルギーと生命力、そして時に、少しの狂気を必要としています

この 「フレッシィ(血色)」のカラーパレットは、ペクレールの「カラー22-23年秋冬」に掲載されている7つのカラーレンジのうちの1つで、強烈で、暖かく、官能的な色で構成されています。赤は、私たちを疑念や憂鬱から引きずり出し、活気を与え、新たなスタートに弾みをつけてくれる色です。

私は、色がもたらす心理的効果を確信しています。

皆さんが身につける色、朝に選んで身につけたいと思うその色は、その日の生活や気分に影響を与えます。

ここ数年、私たちは自分のために、あるいはごく少数の人のために服を着たり、コンピューターの画面に向かって話をしたりしてきました。どこかへ出かけなくても、私たちは無意識のうちに色の効果を試し、感じています。より良い一日を過ごしたいと思っても、真冬にニュートラルカラーや黒を着ていたらあまり効果はないでしょう。

一方で、光や肌に調和する色や対照する色は、パワフルな癒しと活力を与えてくれます。

ペクレールではよく「カラーセラピー」の話をします。例えば、赤が象徴するのは強さであり、同時に危険や禁止の意味もあって、とても興味深いですね。

赤はかつて、貴族の色でしたが、やがて道路や航路、スポーツの標識などに使われるようになりました。これは警告の色だからです。

色は、最初に目に入るものです。

それは大きな変化のシグナルとなり、また、意思を巧みに表明するものとして認識されるでしょう。

私たちはこれまでのやり方にとらわれず、日常生活の空間を驚くような組み合わせと方法で彩りたいと考えています。

社会的なつながりが変化しつつある今、このカラーパレットの持つ活力と生命力は、私たちの欲求から湧き出す闘争本能でもあるのです。

赤は、生命や勇気、情熱といった力強い価値観に関連しています。

また、オペラ座の赤い椅子のように、楽しみや娯楽の場の色でもあります。

このカラーレンジは、肌と身体を連想させる赤とピンクを組み合わさっています。ジェンダーに関する概念が変化している今、身体そのものが語るのです。

特に、このコロナ禍において、身体の存在が強く意識されました。

この特殊な時期を経て、私たちは何かを変えたいと思っているのではないでしょうか。生き方や消費の方法、働き方、そしてもしかしたら身体自体を変えたいと思っているかもしれません。自分のアイデンティティを、他の方法で表現するために。

これらの色 ― 50年以上の歴史を持つ、ペクレール独自のプロセスで生まれたカラー ― には、身体を連想させる名前が付けられています。

パルプ(果肉)、マウス(口)、ブラッド(血)、ヴェイン(血管)、サーモン

ペクレールのトレンドブック「カラー 2022-23年秋冬」についてはこちらをご覧ください。

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