現在、オンラインツールのペクレール+で公開している、アメリカの最新アート情報から、一部をこのブログで紹介します。NYやLAでは、自然や世界の知覚、そしてインクルーシビティに関わる展覧会やインスタレーションが開催されています。

Kind of Blue(カインド・オブ・ブルー)

Kind of Blueは、Alois Kronschlaeger(アロイス・クロン シュレーガー)がニューヨークのCristin Tierney Gallery階下の元店舗に設置した没入型インスタレーション。5×5cmの角材を組み立てた15 ㎡の格子状の構造体が、460mの青いウルトラスエード生地で覆われています。

没入型の作品で、鑑賞者は構造体の中の通路に沿って、作品の内部を歩きまわることができます。その内部構造は、作品の中を進むにつれて徐々に明らかになります。外見は柔らかくしなやかでありながら、その下は高度に構造化された幾何学形であることがわかります。

このインスタレーションは、ニューヨークで録音されたマイルス・デイビスの名作アルバム「Kind of Blue」にちなんで名付けられました。クロンシュレーガーのインスタレーションのコンセプトは、構造的な枠組みの中でテーマやバリエーションが転がるように展開するという、ジャズ音楽の中心的な考え方に呼応します。

KUSAMA: Cosmic Nature(草間彌生:コズミック・ネイチャー)

ニューヨーク植物園では今年、世界的に有名な日本人アーティスト草間彌生の作品を展示する大規模な展覧会「KUSAMA: Cosmic Nature」が開催されています。

植物園で開催されるこの展覧会では、草間が幼少期に家業である種苗会社の温室や畑で過ごしたことをきっかけに、生涯にわたって自然界に魅了され続けていることを明らかにします。

植物や花の色、模様、ライフサイクルとの密接なかかわりが、消滅や無限、永遠といった草間の芸術的概念を生み出してきたのです。

The Great American Fact(グレート・アメリカン・ファクト)

アメリカの代表的な現代肖像画家の一人、エイミー・シェラルドが、西海岸での初の個展で新作を発表します。ロサンゼルス、ダウンタウン・ アート・ディストリクトの複合施設Hauser & Wirthで開催される「The Great American Fact」では、2020 年に制作された5つの作品が展示され、このアーティストの技術的な革新性と独特の視覚的言語を明らかにします。

シェラルドは、社会的な権威を示す肖像画の伝統に基づいて、黒人を描いた作品で高く評価されています。この伝統があまりにも長い間、アメリカの歴史を語る上で切り離せない黒人男性や女性、家族を排除してきたことについて疑問を呈しています。

このニュースの全文は、オンラインツールのペクレール+で公開されています。

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