クリーンで責任あるデニムの製造を可能にするイノベーションにより、環境に優しくエシカルな未来のジーンズの生産が始まろうとしています。世界最大級のデニムメーカーであるISKOの野望は、理想のデニムを作ること。

その方法と未来へのビジョンについて、ISKOインターナショナルのマーケティング&ビジネス開発マネージャー、デルフィーヌ・ブルアンに聞いてみました。

画像提供:iksodenim.com

ISKOがデニム業界の「先駆者」としての地位を維持している理由は何ですか?イノベーションとコミットメントの観点から教えて下さい。

デルフィーヌ・ブルアンDB

・ISKOは1983年の創業以来、サスティナブルなイノベーションを原則に、環境負荷の少ない素材の使用や工程の採用にとどまらない先駆的な企業文化を形成してきました。今日では生地の生産能力を約3億メートルにまで伸ばしています。

・循環型経済と透明性の向上。当社は、製品のライフサイクルを評価し、生地1平方メートルあたりの水の消費量とカーボンフットプリントを証明するEPD®(環境製品宣言)認証を取得した最初のデニムメーカーであり、お客様の責任ある選択を可能にしています。

・事例や実験を外部と共有すること。私たちは継続的な改良を行っており、製造工程における責任や透明性については外部パートナーに委託しています。ブルーサイン®、テキスタイル・エクスチェンジ、SAC、ZDHCなどの組織とのコラボレーションや、OEKO-TEX®によるSTeP、EUエコラベルなどの認証の取得が欠かせません。

ISKOの存在意義は、常により良くありつづけるためにイノベーションを起こすことだとおっしゃいますが、この競争の激しい分野で具体的に何を行っているのでしょうか。

DB:リデュース、リサイクル、リユースが私たちのキーワードです。もちろん、生地の見た目や機能性、耐久性を損なわずに。

この目標を達成するために、私たちはR-TWO™プログラムを開発しました。これは、ISKOのデニム製品全体を網羅する革新的なシステムで、生産時に発生する落ち綿を再利用します。この副産物を回収し、紡績工程に再び組み入れます。再利用されたコットンは全て追跡され、文書化され、監査されます。そしてリサイクルされたポリエステル繊維と混紡し、R-TWOファブリックとなるのです。

この革新的なシステムは、再利用されたコットンと認証を受けたリサイクル・ポリエステルの混紡により、過剰な調達や廃棄を効果的に防ぎ、生地のカーボンフットプリントを削減することができます。

サスティナビリティは現在の重要な課題であり、今後ますます「どのような意義を与え、どのように生産やバリューチェーンに組み込むのか」がフォーカスされると思われます。

DB:私たちはサスティナビリティのような環境面だけでなく、社会的側面も考慮した責任を重視します。

それはつまり、天然資源や化学物質の使用を減らし、再利用やリサイクル素材の割合を高め、従業員のために最良の社会的条件・労働条件を確保することにより、サスティナブルで魅力的な製品を生産することです。

ISKOとデニム業界全体における今後の展望を教えてください。

DB:企業が社会問題や環境問題に対する責任を取るだけでなく、サプライチェーン全体での協調的なアプローチが生まれており、今後も発展していくでしょう。

そして、プロテクションとしてのアパレルの重要性が高まっています。私たちのチームは、生地の提供と並行して、ISKO Vital+という技術を開発しました。常にイノベーションを起こしていくことが、今後の鍵になると思います。