隔離された生活や活動の制限によって、美容やボディケアの方法が見直されています。私たちのライフスタイルや消費パターンが激変する中で、美容化粧品業界は、生活習慣の変化に対する具体的な解決策を見出さなければなりません。人や環境との新たなつながり方を提示する必要があるのです。

ペクレールのビューティトレンド・ディレクターであるルシール・ゴーティエが、新たに生まれているアティチュードとニーズ、そしてこれらに応える方法について語ります。

本質的な美しさ

これまでにどのようなトレンド、あるいは兆候が見られましたか?また、これらがどのようなニーズを生み、進化していくのでしょうか?

ルシール・ゴーティエ:この危機は、私たちの健康に対する意識を「ドラマ化」しています。これまでにも「美肌になりたい」という願望に応えるサプリメントが、すでに目覚ましいブームを巻き起こしています。この流れがますます広がっていくでしょう。今の急速な変化に合わせた新成分と新しいコンセプトで、単なる化粧品の枠を超えて、より「クリーンで医療的」なアプローチへと進化するのです。

パーソナルケアでは、マイクロバイオーム(微生物叢)を育み、善玉菌と悪玉菌のバランスを取ることがよしとされ、最近まで敬遠されていた「殺菌」や「抗菌」が復活しています。この2つの基本的なトレンドは、衛生面で欠かせませんから、並行して発展していくことになります。

新たな用途に合わせて生まれた新製品:

マスクと接触する頬骨への刺激を和らげるプロテクションスティック。

修復・抗菌効果のある保湿ハンドクリーム。

化粧品の特性を持つ新素材を使用した、呼吸によって有効成分を吸引できるマスク。またはマスク焼けを防ぐ、紫外線を妨げないマスク。

心地よい美しさ

危機的な状況下で高まっている「快適さ」や「安心感」へのニーズですが、それらをどのような「美」として表現すれば良いのでしょうか?

感覚の中でも特に、触感を重視します。ここ数シーズンの間、私たちは触覚の重要性を強調してきました。最新のテクスチャーや技術革新のおかげで、手の感受性や感覚がますます鋭敏になっています。これについては、2020年春夏シーズンのトレンドブックでも取り上げていきます。

ニューノーマルのための美

スキンケアや化粧品ブランドがニューノーマルの到来に備えて、まず観察しておくべき長期的ポイントとは何でしょうか?

中国での回復にも見られるように、特にパーソナルケアが主軸となっていくでしょう。

必需品の中でも特にボディケアが優先されます。技術面でも美しさでも洗練された衛生製品に注目していきます。

衛生に対する意識が、非接触スプレーやスティックの使用を加速させるでしょう。

そして、性能の時代と清潔さの時代の次には、感覚的なテクスチャーや美しく環境に優しいパッケージ、高級なパフュームのように洗練された香りが望まれる時代がやってくるでしょう。