「ポスト=ストリート」の新たな時代に、ブランドが注視すべきトレンドとは?

堅苦しさのないライフスタイルと若い世代の影響が広がり、メンズファッションのルールも変わり始めています。2021-22年秋冬シーズンには、どのようなファッションに対するアティチュードが現れるのでしょうか?

この疑問に答えるために、ペクレール・パリのメンズウェア・トレンドブックのディレクターであるイザベル・ラルティーグにインタビューしました。

「ポスト=ストリート」時代において、ブランドが注視すべきトレンドとは?

イザベル・ラルティーグ(以降IL):「クラフト調の庭師スタイル」や「アーバン・アウトドアルック」といったように、着心地が良く多機能なモジュラー型のアイテムに、都会のデザインと自然の要素が融合します。

次のシーズンは、アウトドアの展開に注目です。アウトドアはもはや一過性のトレンドではありません。メンズウェア2021−22年秋冬トレンドブックでも、テクニカルウェア、アーバントレッキング、オーセンティック、ビンテージスポーツなど多様に展開しています。さらに、動きやすさを実現する精巧なつくりと落ち感でガーメントの実用性を高めています。

モバイルな新しいライフスタイルが広がり、自然の中でのアクティビティが復活している今、アウトドアをどのように取り入れるべきでしょうか?

IL: ストリートウェアと同様、アウトドアウェアも都会のシルエットにプロテクション効果とクールなアティチュードをもたらします。これまでのようにアウトドアウェアが最新のイノベーションを取り入れているからではなく、日常生活の場面や活動に合った素材選びやデザインが施されているからです。

この新しいアウトドアウェアのアプローチに伴うファッションのアティチュードとはどのようなものでしょうか?

IL:新しいシーズンのもう一つのキーポイントは、伝統的な服のハイブリッドです。スタイルミックスや、クラシック=アーバンの融合がますます進みます。テーラードアイテムにはパッチワークやチェック、ゴアテックス裏地のツイード、キルティング、レイヤード、量感が取り入れられます。

次のシーズンに向けたブランドへの提案は?

IL:素材調達から生産、流通、コミュニケーションまで、サスティナブルな発展をブランドの基盤に据えるべきです。また独自性、着心地の良さ、収益性にバランスを見出すことが必要です。

ブランドの一部であろうと、中心的なコンセプトであろうと、消費者の服を着たいという欲望には、責任意識が伴わなければなりません。そしてこの意識はますます高まっており、決して失われることはないでしょう。ブランドが行動を起こすことは、その存続を永らえることにつながります。

メンズウェア2021-22年秋冬トレンドブックで重視すべきクリエーションのポイントは?

 IL:実用性と大胆さ、魅力とサスティナビリティのバランスを見いだすことが、このブックで提案するクリエーションのポイントです。多目的性へのニーズに応えるフレキシブルなモビリティが、現実世界とのリアルな繋がりを強化します。

そして自然を再び、私たちの未来のビジョンの中心に据え、全ての人のためのポジティブなファッションを生み出します。消費されるだけの製品を提供するのではなく、世界観とライフスタイルを提案し、共有するのです。