ライトアップやきらめくショーウィンドウなど、パリの街はお祝いムードに包まれています。年末年始のパリは、五感を刺激する魅惑的な体験の宝庫。アート愛好家や美食家をはじめ、夢のようなひとときを求めている方のために、この特別な季節を満喫できるスポットを紹介します。
心奪われる展覧会から洗練されたレストラン、全ての人を魅了するアクティビティまで、12月24日を待ちわびながら、フランスの首都を巡る旅に向かいましょう。
展覧会&アート
IRIS VAN HERPEN – Sculpting the Senses
イリス・ヴァン・ヘルペン – 感覚を彫刻する
2023年11月29日~2024年4月28日
オランダのファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペンの回顧展。ファッション、コンテンポラリーアート、デザイン、科学が融合されたヴァン・ヘルペンの独自の世界観に焦点を当て、彼女の作品のエッセンスを凝縮した8つのテーマに基づく没入感のある展示が楽しめます。
📍Musée des Arts décoratifs (パリ装飾芸術美術館)- 107 Rue de Rivoli, 75001 Paris
Pafums d‘Orient
オリエントのパフューム
2023年9月26日~2024年3月17日
中近東の香りとその歴史を発見する旅へ。1,000㎡を超えるスペースに調香師クリストファー・シェルドレイクが創作した香りの装置やフレグランス、そして古今の芸術作品が展示されます。アラブ文化において香りが不可欠な要素であったことを、目で見て、香りを嗅ぎながら学ぶことのできる展覧会。
📍Institut du Monde Arabe(アラブ世界研究所)- 1 Rue des Fossés Saint-Bernard, 75005 Paris
Mark Rothko
マーク・ロスコ
2023年10月18日~2024年4月2日
フランスでは、1999年にパリ市立近代美術館で開催された展覧会以来初となる、マーク・ロスコ(1903-1970)の回顧展。ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー、ロンドンのテート美術館をはじめとする国際的な機関コレクションと個人コレクションから約115点の作品が一堂に会します。初期の具象画から最もよく知られる抽象画まで画家の全キャリアをたどる展示。
📍Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン・ ルイ・ヴィトン)- 8 Av. du Mahatma Gandhi, 75116 Paris
Visions Chamaniques
シャーマンの視覚
2023年11月14日~2024年5月26日
この展覧会ではアヤワスカ(アマゾン流域で伝統的に用いられる幻覚剤)によって誘発される「幻覚的なイメージ」のさまざまな現代的表現様式を概観します。シピボ=コニボ族の幾何学的な図像から、20世紀と21世紀の文学作品(ウィリアム・S・バロウズ、アレン・ギンズバーグ)や視聴覚 作品(ヤン・クーネン)まで、感性的な没入により、深い理解をもたらすアート体験を提供します。
📍Musée du quai Branly (ケ・ブランリ美術館)- 37 Quai Branly, 75007 Paris
Nicolas de Staël
二コラ・ド・スタール
2023年9月15日~2024年1月21日
パリ市立近代美術館は、戦後のフランス美術界を代表するニコラ・ド・スタール(1914-1955)の大規模な回顧展を開催します。ポンピドゥー・センターが2003年に企画した展覧会から20年が経ち、この展覧会は近年のテーマ展(2014年アンティーブ、2014年ル・アーヴル、2018年エクサン・プロヴァンス)で見過ごされていた彼のキャリアに焦点を当てています。
📍Musée d’Art Moderne(パリ市立近代美術館)- 11, avenue du Président Wilson, 75116 Paris
Juergen Teller – I need to live
ユルゲン・テラー – 私は生きなければ
2023年12月16日~2024年1月9日
セレブリティの素顔を見せるポートレートや有名デザイナーのキャンペーンで国際的に著名な写真家ユルゲン・テラーは、90年代初頭のロンドンでのデビュー以来、個人的な作品も発表してきました。この展覧会は、個人的な作品、ビデオ、インスタレーションなど、テラーの最も重要な作品に焦点を当て、そのダイレクトでリアルなスタイルが人生の重要な瞬間と 存在の価値を浮き彫りにしていることを明らかにします。
📍Grand Palais Ephémère (グラン・パレ・エフェメール)- 2 Pl. Joffre, 75007 Paris
MIKE KELLEY, Ghost and Spirit
マイク・ケリー、ゴースト&スピリット
~2024年2月19日
20世紀後半から21世紀初頭に強い影響を与えたアメリカ人アーティスト、マイク・ケリーの回顧展。彼の最も重要な作品を展示し、これらの分類しがたい作品に新たな視点を提供します。ロンドンのテート・モダンが主催し、ブルス・ドゥ・コメルスでの開催後には、デュッセルドルフとストックホルムを巡回する予定です。
📍Bourse du commerce (ブルス・ドゥ・コメルス )- 2 Rue de Viarmes, 75001 Paris
体験
チュイルリー公園のクリスマス・マーケットが、2023年11月18日から2024年1月7日までパリに戻ってきます。ルーブル美術館とコンコルドの間に位置する庭園に、80近い木造のシャレー(小屋)が立ち並びます。
📍Le Jardin des Tuileries, 75001, Paris
2023年のクリスマスに向けて、特別なギフトをお探しなら、絶好のタイミング!ラ・サマリテーヌのすぐ近くに、ポップアップストア 「La Hotte des Créateurs(ラ・オット・デ・クレアトゥール)」が、さらにスペースを広げて復活。2023年11月27日から12月24日まで、60人のクリエーターによる選りすぐりの品が出品されます。
📍18 Rue de Turenne, 75004 Paris 4
パリの冬の散歩に欠かせないクリスマス・ウィンドウ・ディスプレイ。1909年以来毎年、パリの百貨店のウィンドウ・ディスプレイは、子供から大人まですべての人を魅了してきました。斬新な装飾とファンタジックなムードが、パリのクリスマスを彩ります。
📍Galeries Lafayette(ギャラリーラファイエット) / Le Printemps(プランタン) / Le Bon Marché(ボンマルシェ) / Le BHV / La Samaritaine(ラ・サマリテーヌ) / Rue du Faubourg Saint Honoré(フォーブル・サントノーレ通り)
ファッションブランドのAmiが期間限定のスケートリンクをオープン。光り輝くガーランドやAmi de Cœurのエンブレムの装飾が施されたリンクで スケートを楽しめます。午後1時から公式サイトで申し込むと、無料で参加することができます。2023年12月31日まで。
📍Cours d’Honneur du Palais Royal (パレ・ロワイヤル・コート・ドヌール), 75001 Paris
オペラ・バスティーユでは、バレエ「くるみ割り人形」が2023年12月8日から2024年1月1日まで上演されます。1816年にベルリンで発表されたドイツ・ロマン主義の巨匠ホフマンによる有名な物語。子供時代の夢と悪夢が、チャイコフスキーのきらびやかで色彩豊かな音楽に乗って生き生きと描かれます。
📍Opéra Bastille(オペラ・バスティーユ)- Place de la Bastille 75012 Paris
アンヴァリッドのドーム内で楽しめるモニュメンタルな没入体験「AURA INVALIDES(オーラ・アンヴァリッド)」。プロジェクションマッピングが歴史的建造物の中心部を彩る、光と音楽のエンタテインメント。
📍Dôme des Invalides (アンヴァリッドのドーム)- 2, Place Vauban, Paris 75007
今年も11月17日からドメーヌ・ナショナル・ド・サンクルーで、「ルミエール・アン・セーヌ」が開催されています。イルミネーションや彫刻、アートに彩られた、全長2キロを超える散歩道は、この2年間で冬の夜に欠かせないイベントとなりました。温かい飲み物やスイーツ、美味しい料理が楽しめるフードコートが、この感動的な経験を一層特別なものにします。
📍Domaine national de Saint-Cloud – Grille Clémenceau(ドメーヌ・ナショナル・ド・サンクルー), 92210 Saint-Cloud
上海ドラゴン&ランタン・フェスティバルが、パリに初上陸!上海豫園とのコラボレーションにより開催される、ヨーロッパ初の特別なイベント。クリスマスムードの中で繰り広げられる幻想的なショーは見逃せません。毎晩18時から22時、2024年2月25日まで開催。
📍Le Jardin d’Acclimatation (アクリマタシオン庭園)- Carrefour des Sablons, Bois de Boulogne, 75116 Paris
「オディッセ・ルミヌーズ」の素晴らしい世界へようこそ!夜になると広がる秘密の世界。巨大な恐竜の骨格標本の下をくぐり抜けると、光と音のショーが感動の瞬間をもたらします。蛍光グリーンの竜巻が空を照らし、オレンジ色の光が舞うなど、虹や花火よりもまばゆい光景が目の前に広がります。2023年11月28日から2024年1月7日まで。
📍Parc Floral Paris (パリ花公園)- Rte de la Pyramide, 75012 Paris
夜のパリ植物園が、ジャングルに変身。「Jungle en voie d‘illumination(イルミネーションのジャングル)」ではアジア、 オセアニア、南アメリカ、アフリカの熱帯林の生物をイルミネーションで表現。幻想的な光景が広がります。2023年11月22日から2024年1月21日まで。
📍Jardin des Plantes(パリ植物園)- 57 rue Cuvier 75005 Paris
グルメ
・朝食、ブランチ、軽食
パリ9区のグラン・ブールヴァールの「ボン・ブーケ」は、バリへの旅へと誘う隠れ家。暖かくカラフルな雰囲気の中、ヤシの木の下で、まるでビーチにいるような気分を味わえるトロピカルなレストラン。
📍Bon Bouquet – 29 Rue de Trévise, 75009 Paris
パリ11区の中心に位置する「カフカフ」で、多様な味覚を体験。マラケシュの色と香りを感じさせるブランチメニューには、マジョレル風グラノーラ・ボウルや、ピスタチオとマスカルポーネのパンケーキ、赤唐辛子のフムス添えアボカドトーストなどがラインナップ。
📍Kafkaf – 7 Rue Keller, 75011 Paris
マレの中心にある「ル・ロワール・ダン・ラ・ティエール」は、ボヘミアンな雰囲気が漂うカフェレストラン。新鮮な旬の食材を使った、家庭的な料理を提供しています。毎日午前9時から午後7時30分まで。
📍Le Loir dans la théière – 3 rue des Rosiers, 75004 Paris
ペストリーシェフのフランソワ・ペレの独創的なセンスと共に、リッツ・パリのエレガンスを体現する「ル・コントワール」。最高のフランス菓子を提供するコンテンポラリーなカフェ。クリスマスシーズンには、リッツ・パリを象徴するマルセル・プルーストにちなんだ特別なマドレーヌが販売されています。
📍Le Comptoir du Ritz – 38 Rue Cambon, 75001 Paris
「クレーム」は、大きなクッキーとソフトクリーム、コーヒーのデザート専門店。ニューヨークのスイーツの定番をフランス風にアレンジしたもので、バターと砂糖は控えめ。すべてル・マレの店内で手作りされています。
📍Crème – 61 Rue du Temple, 75004 Paris
「W³」は、パリのフュージョンティーサロン。生命力(麦)、想像力(水)、協力(風)を表す3つのシンボルを基に、世界中の 文化からアイデアを得て、甘く創造性に溢れるフレーバーの旅へと誘います。
📍W³ – 79 Bis Rue Monge, 75005 Paris
・世界の料理
中東の夜やディスコ時代にオマージュを捧げる「ジョリア」。豪奢なインテリアと大きな窓の明るく温かみのある雰囲気の中、東洋とレバノンの伝統にインスパイアされた個性的なメニューを楽しめます。
📍Jolia – 79 Bis Rue Monge, 75005 Paris
3年間の日本生活を経てパリに戻ったミヨとアルバンが、日本の大衆文化を世界に広める使命を掲げてオープンした「じんちゃん食堂」。新潟の米、静岡のお茶、北海道の小豆など、日本の生産者と協力し、可能な限り自家製の料理を提供しています。
📍Jinchan Shokudo – 154 Rue du Faubourg Saint-Antoine, 75012 Paris
クスクス料理で有名な「シェ・オマール」。1979年にマレ地区のブルターニュ通りにオープンして以来、一度も休業したことのない人気のレストラン。
📍Chez Omar – 47 Rue de Bretagne, 75003 Paris
モンテーニュ通りとシャンゼリゼ通りのほど近くに新しくオープンしたイタリアン・レストラン「サピ」。タイルと木が調和する、温かく居心地の良い空間。
📍Zapi – 7 Rue du 29 Juillet, 75001 Paris
・フランス料理
「モンブルー」は、チーズをメインに季節の食材を使用した自家製メニューを提供しています。週末にはチーズブランチを楽しむことができ、クラフトビールや豊富なワインリストも用意されています。
📍MonBleu – 37 rue du faubourg Montmartre, Paris 75009
今年も11月13日から、パークハイアット・パリ・ヴァンドームに「ル・シャレー・デュ・パルク」がオープン。ミシュランの星を獲得したシェフ、ジャン=フランソワ・ルーケットによる特別な冬のメニューを楽しめます。ディナーには、冬山の味覚ラクレットも提供されます。
📍Le Chalet du Park – 5 Rue de la Paix, Paris 75002
バスティーユ広場とヴォージュ広場の間にある、パリの有名ブラッスリー「ボフィンガー」では、パリで最高と称されるアルザスの名物料理「ザワークラウト」や、フレンチトースト風のクグロフ、グラン・マルニエのスフレなどが楽しめます。
📍Bofinger – 5-7 Rue de la Bastille, 75004 Paris
新しい植物ベースの料理を提供する、完全菜食主義のフュージョン・レストラン「フォーブール・デイマン」。パスタ・エ・ペペ、コロッケ、ニンジンのバーベキュー、カリフラワーステーキなど、季節ごとにメニューが変わります。
📍Faubourg Daimant – 20 Rue du Faubourg Poissonnière, 75010 Paris
グラン・パレに面するセーヌ川沿いの水上レストラン「リビエラ・フーガ」。シェフのダニエル・オルティス・マルドナドによる創造的で斬新な食の世界に没入できます。
📍Riviera Fuga – 10 Port des Invalides, 75007 Paris
新鮮で質のいい素材を活かした料理を提供するファミリー・ビストロ「ミュウ・パリ」。フランスとカナダの伝統的なレストランで修行を積んだ幼なじみの3人、ジャン・バティスト、トーマス、ジュリアンによる、友人宅に招かれたような居心地のよい人気店。
📍Mieux Paris – 21 Rue Saint-Lazare, 75009 Paris
パリの中心部、セーヌ川に面した広いテラスから素晴らしい景色を 望むことができるベジタリアンレストラン。「マズロー」は、楽しみを損なうことなく、地球にとって良いことができると考えています。ボリュームたっぷりのベジタリアンメニューからスタートし、食材の調達から従業員の生活の質、レストランのデザイン、廃棄物の管理と削減に至るまで、常に改善を試みています。
📍Maslow – 14 Quai de la Mégisserie, 75001 Paris
・バー&レストラン
パリ北西部にオープンしたイタリアン・レストラン「ヴェッキオ」。シェフのジャンマルコ・ゴルニとユベール・ニヴローによる、新しいイタリア料理とニューヨーク料理の宝庫です。グリーンオリーブやローストアーモンド、バルサミコクリームをトッピングしたパルメザンチーズをつまみながら、エスプレッソ・マティーニ、ダーティ・マティーニ、ネグローニ(メスカルを使ったものもあり)などのカクテルメニューが楽しめます。
📍Vecchio – 14 Rue Crespin du Gast, 75011 Paris
セーヌ川とエッフェル塔の中間に位置するロワイヤル通り3番地に再オープンした「マキシム」。古き良き時代のインテリアを甦らせ、ブルジョワ風のクラシックなフランス料理とジャジーな音楽エンターテイメントを提供しています。
📍Maxim’s – 3 Rue Royale, 75008 Paris
カジノ・ド・パリのレストラン「ミスタンゲット」は、フランス料理を楽しみ、人生に乾杯し、昼も夜も楽しいパーティーができる新しいスポットです。
📍Mistinguett – 16 rue de Clichy, 75009 Paris
「ブバル」は、祖母たちの愛情を表すユダヤ語「私の小さな愛しい人」を意味します。ミシュランの星を獲得したシェフ、アサフ・グラニットによって生まれ変わり、単なる心地良いレストランというよりも、生きる喜びを共有する豊かな場を提供しています。
📍Boubalé – 6 Rue des Archives, 75004 Paris
ノスタルジックで明るい中東ムードのレストラン&バー「ガラ」。フムス、仔牛とラムのケバブ、ミントソース、色とりどりのカリフラワーのタブーレと共に、ベリーダンスやDJ、さらには占いなど、食事を彩るエンターテイメントが楽しめます。
📍GALA – 6 Rue Arsène Houssaye, 75008 Paris