「コミットメント」を掲げ、多数のブランドが協力

前例のない不透明な時代の到来は、未来について考える時であることを示しています。後退りするのではなく、助け合いと行動が必要な今、主要な企業が結束し、動き始めています。そして可能な範囲でソリューションの提供に着手し、行動を起こしています。より良い未来を描くためにも、ぜひ、これらの主導者たちの活動について知っていただきたいと思います。


  • 研究と介護者への寄付金

ナイキ財団とナイキは共同して、新型コロナウイルスに対する取り組みに1,500万ドルを寄付しました。ナイキ財団はまた、国連が創設した組織「新型コロナウイルス対応国際基金」に100万ドルを寄付する予定です。

ザディグ・エ・ヴォルテールは、新しいコレクションの売上の20%をパリ=フランス病院財団に寄付することを表明しました。

セザンヌは、新しいコレクションの売上の10%をフランス病院財団の緊急援助基金に寄付すると発表しました。

Ba&Shは、今後2週間のeコマースでの売上の25%を寄付する予定。

カルティエやヴァンクリーフ&アーペル、クロエを擁するリシュモングループは、120万ユーロをパンデミック阻止のために寄付します。

ブルガリは、新型コロナウイルスの遺伝子配列の分離に成功したヨーロッパ初の機関である、ローマのラザロ・スパランツァーニ協会に寄付をしました。

ドルチェ&ガッバーナはイタリアのウマニタス大学に、ヴェルサーチェは20万ユーロをミラノのサンラファエル麻酔集中治療病院に寄付しました。

「今まさに病気と闘っている人々、そしてこの数週間休むことなく働き続け、私たちを守ってくれている医者、病院の従業員を支援するために団結することが重要です。」

ドナテラ・ヴェルサーチェとその娘

ジョルジオ・アルマーニは125万ユーロをイタリアの病院と市民保護のために寄付しました。

  • 人々を守るための行動

自社ブランドの基盤であるイタリアを支援するため、ケリングは200万ドルを地元の医療機関に寄付。

3月6日よりLVMHは、フランスにあるコスメブランドの生産ライン(クリスチャン・ディオール、ゲラン、ジバンシイ)を動員して消毒用アルコールジェルを製造、フランス国内の病院に無料で提供しました。

写真;LVMH

ロレアルは、新型コロナウイルスと闘うヨーロッパ中の組織を支援することを宣言。病院、介護施設、薬局、食料品店などに無料で消毒用アルコールジェルを配布し、ヘアサロンや中小企業に対する経済的支援も行っています。

イタリアでの衛生用マスクの不足に対し、テキスタイルメーカー/ファッションブランドのミログリオは6万個のマスクを製造することを発表しました。

ミルグリオ
  • 団結、保護、寄り添うための行動

フランスのデニムブランド、アトリエ・タフェリーはジーンズの製造を休止し、必要な人々に無料で配布するために布製マスクを作っています。

@tuffery

「今起こっているのは、経済の大きな変化です。私たちはじきにそれを目の当たりにするでしょう。そして今、最も必要なのは博愛です。私たちはポリコットンでマスクを製造しています。これは通常ジーンズのポケット底の裏地として使うキャンバス生地で、保護効果としてはとてもシンプルなものです。しかしながら、全く何もないよりは良いですから。」

ジュリアン・タフェリー

カービー・ジーン=レイモンドが立ち上げたブランド、パイアー・モスはニューヨークのオフィス内に、マスクや手袋などの医療用品の寄付センターを設立しました。また、女性やマイノリティの人々が運営し、困難な状況にある小規模なブランドやビジネスを支援するために5万ドルを寄付しています。

ブロガーでファッションブランドのオーナーであるキアラ・フェラーニは、ミラノの病院を支援するための募金キャンペーンを行っています。そしてこれまでに、夫であるイタリア人ラッパーのFedezと共に、400万ユーロの寄付金を集めました。

@chiaraferragni

ボディショップは、アメリカとカナダの救護施設や高齢者コミュニティに3万個の洗浄用製品を寄付。「今後の状況に合わせて適切な物資を届けられるよう、ニーズを見極めていきます。」

インディブランドのファーマシーは30日間、1日あたり1万食を非営利団体フィーディング・アメリカに寄付しています。また、フィーディング・アメリカへの寄付を募るウェブサイトを制作し、消費者からの寄付金を集めています。

レディ・ガガのビューティブランド、ハウス・ラボラトリーズは、学校やオフィス、支援拠点の閉鎖によって影響を受けている人々を支援するため、先週の売り上げの20%をロサンゼルスとニューヨークのフードバンク組織に寄付しました。


私たちが望む未来を築くために、結束し、強くなるためには、これまで以上に新しいアイディアやビジョンを共有することが必要です。ペクレールは、この読者の皆さまとの交流を深め、アイディアやビジョンを共有していきたいと考えています。

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