私たちの価値観を変えるブランドの支援
多くの人々を救う支援活動が、従来のシステムを逆転させています。大規模な組織の活動によって、一人ひとりに価値を置くことの重要性が再認識されたのです。
現在の危機的状況においては、いち早く大々的な解決法を見出すことが必要とされ、既存のモデルは改革を迫られています。そして「消費者」は再び「人」として認識されはじめています。
- 「支援」が大手企業を結集する
大手ファストファッション企業
大手グループ企業は、新型コロナウィルスの拡大を食い止めるため、ヘルスケア用品の製造、供給、配送を加速させています。
H&Mグループは、医療従事者のマスクやユニフォームを供給するため、グローバルなネットワークを使い、自社の生産ラインの一部をヘルスケア用品の製造に当てています。
グローバルなアパレルブランド、ユニクロを擁するファーストリテイリングは、パートナーである中国の製造会社と共に、1000万枚のマスクを寄付しました。
スペインのインディテックス社は、自社の生産・物流ネットワークの一部を保護用品の生産に当てました。また、マンゴは国内の病院に2000万枚のマスクの配布を開始しています。
イギリスのジョンルイスは、病院に枕、携帯充電器、アイマスク、ハンドクリームなどの必要な物資を寄付しました。
大手食品・化粧品産業
ユニリーバはアメリカ本社のあるニュージャージー州の病院に、20万枚のマスクを含む1億ドル以上の製品を提供しています。
P&Gは、12カ国以上の都市の医療従事者に向けたマスクの製造を始めています。また5拠点で、毎週45,000リットル以上の除菌ジェルを生産しています。物資を含めた寄付金額は1500万ドルに及びます。
また、コティはアメリカとモナコの工場を除菌ジェルの製造に当てています。
大手インターネット企業
グーグルは中小企業、健康医療に関する組織と政府機関を支援するために8億ドルを提供することを決定しました。また、3億4,000万ドル分の広告スペースも無償で提供しています。
フェイスブックは、自社プラットフォームを利用する小規模な30,000社を支援するため、1億ドルの共同募金を集めています。
ネットフリックスは、全米映画俳優組合による新型コロナウィルス災害基金や俳優緊急支援基金に1,500万ドルを寄付しました。また、ネットフリックスのオリジナル作品に携わる制作チーム、技術チーム、俳優たちを支援するために1億円規模の支援基金を設立しました。
ペクレール・パリは引き続き、結束を強めるためのアイディアと革新的なビジョンを読者の皆様と共有していきます。
