適応力、対応力、そして存在の理由。ビジネス活動の停滞という前例のない状況下において、ブランドの大きな課題の一つは、過去に行ってきた一部の戦略を捨てて、新しく生まれつつあるチャンスを掴むこと。

危機を乗り越えるための方法が模索されている中で、ペクレールのオード・ルグレとヴァレリー・ニャングがリビング・ラボ(Living Lab)の使命について、また、ビジネスを回復させるための条件を整え、変化に対処する戦略的コンサルティングについて語ります。

この不確定な状況の中で、私たちは皆、「その後」を予測しようとしていますが、答えを出すことはできるのでしょうか?

オード・ルグレ(AL):そうですね、未だ不安定な状況です。そして人には、物事を極端に捉えてしまう本能的な認知バイアスがあります。この危機がすべてを変えてしまうのか、あるいは何も変わらないのか。楽観的でいるか、悲観的になるかのどちらかを選ばなければならないようですね。

この前例のない危機は、私たちの行動や交流のあり方を変え、さらにはライフスタイルや社会のエコシステム(生態系)のルールを変えつつあります。

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社会文化分析であるリビング・ラボをベースに、ペクレールは個人と集団の願望の変化と、ブランドや産業の主要な課題を明らかにしてきました。世の中の緊張や不協和音を観察することが、私たちに様々な視点を与え、未来の可能性と希望に満ちた創造的なインスピレーションをもたらします。

危機を「リアルタイムで」乗り越えるという課題に、どのように取り組んでいますか?また、未来に疑問を抱き、ビジネスの存続に不安を持つクライアントに対し、どのようなソリューションを提供しているのでしょうか?

ヴァレリー・ニャング(VL):今ますます、消費者の願望の変化に対応するための戦略的プロジェクトが必要とされています。ペクレールでも提案を再考し、充実させてきました。

消費者、そして従業員やビジネスパートナーは、ブランド(企業、機関)が強固で求心力のあるビジョンと価値観を共有し、不確実性を乗り切るための新しいリーダーとなることを期待しています。ペクレールは、クライアントと共にその価値を育むサポートをしています。

多くの課題がある中で、クライアントが強みを見出し、危機を乗り越えていくために、どのような付加価値を提供しているのでしょうか。

VN:クライアントの戦略的パートナーとして、クリエーションとイノベーションの支援、製品開発、サービスと体験の開発、公正で責任ある意思決定までを総合的に行っています。リビング・ラボの使命の一つはインスピレーションを刺激し、チームを再活性化させることで、クリエイティブなプロセスを加速させることです。

ペクレールは、急速に変化する市場と地理的な背景やニーズ、文化的な特殊性に合わせた戦略により、クライアントの立場に立ってサポートします。

消費者が今後、何を期待するのかを予測するのは難しいと思いますが、クライアントが危機を乗り超えるために確信していることは何ですか?

AL:未来は今まさに「書かれている」段階で、未だ不確実です。そんな中で私たちがこれまで以上に確信していることは、ブランドが「霧の中の灯火」となることです。一貫した行動でコミュニティを巻き込む、真のリーダーでなければならないと考えています。

リビング・ラボの様々な使命の中でも特に、社会文化における変化を予測することと、創造性・想像力・イノベーションを刺激することを重視しています。そしてクライアント自身の進化と変容を促す、ニューノーマル(新常態)を再定義するのです。

ビジネスのエコシステムと行動が問われる中で、企業はどのように適応していくべきでしょうか?

VN:このような文脈の変化とそれに伴う消費者の願望の変化は、ビジネス・ブランド・イノベーション・クリエーション戦略だけでなく、そのエコシステムや多様化する相互作用にも加味される必要があります。一つのシナリオだけを考慮するのではなく、複数のソリューションを共存させたり、組み合わせたりできるように。

ブランドや企業の現在の課題は、どのような状況下でも、その価値観やナラティブに忠実であり続けること。そして同時に、新たなニーズや用途に対応するために、もはや合わなくなってしまったものを取り除くこと。ペクレールは、この転換のプロセスをクライアントと共に導いて行きます。

もしこの危機が、過去の考え方をまだ振り切れていないとしたら、ブランドは何を柱にし、どのようにしてサスティナブルな変化を加速させれば良いのでしょうか?

AL:「意味」。ブランドは価値を再創造し、消費者との関係やエンゲージメントを強めるために、意味を見出す必要があります。

目的、存在の理由」。そしてブランドが消費者の関心を引きつけ、彼らの野心や理想、価値観に応じて変化していくためには、ブランドの目的が行動を伴わなければなりません。

集合知」。用途や行動の変化によって、ブランドの内部と外部のコラボレーションのあり方も変わります。人を第一に考えること。

ブランド価値との整合性」。正当性を高め、教育的・創造的な役割を果たすコミットメントと行動を通じて、新たな価値と信頼関係を築きます。消費者はこの困難な時代において、ブランドがその価値と信条を一致させることを望んでいるのです。

豊かで質素に」:量より質を重視する。本質と心地良さを追求し、影響力のある持続的で豊かな質素さを実現します。

創造性」。これまで以上に大胆でクリエイティブな発想で、強いブランド文化を再創造し、夢を再燃させること。

このリビング・ラボをベースにペクレールは、今私たちが経験している時代に合わせた戦略的コンサルティングを提供します。そして、消費者の期待と課題を浮き彫りにし、変化に対応する条件を整え、創造的なパフォーマンスを加速させるサポートを行っています。