私たちが経験している健康危機が、デジタル時代におけるテックコスメ革命を加速させ、高まり続けるパーソナライズへの欲求に応えようとしています。

テクノロジーとオーダーメイドの処方を組み合わせ、それぞれのニーズに応え、毎日の美容ルーティンを向上させる新世代コスメをピックアップしました。

ビューティテックの新たな段階:オーダーメイド

オルビスの調査によると、2023年までに世界のコスメ市場は8,056億1,000万ドルに達し、従来のビジネスモデルが覆されることが予測されています。P&Gやジョンソン・エンド・ジョンソン、ロレアルなどのグループはこれを理解しており、「オーダーメイド」のスキンケアや医療分野ではまだ高価な技術を誰もが利用できるようにし、激化する革新的な市場での競争力を保とうと考えています。

Future X Smart Store by SK-II

そして、測定と分析により、常に個々のニーズを予測し、それぞれに合わせたオーダーメイドのスキンケアの提供が始まっています。

1. 3Dプリントによるオーダーメイド

ニュートロジーナ / ジョンソン・エンド・ジョンソンは、すべての肌タイプに合う普遍的な製品とは反対に、3Dプリント技術を利用したMaskiDアプリを提供。3Dプリントによるパーソナライズされたスキンケア用シートマスクを自宅に届けます。マスクを注文する前に、まず自撮りをして顔と肌の「マップ」を作成し、Skin-360アプリで今の肌に必要なものを診断します。

注目すべき点:360°の視点でユーザーを考慮した、コネクテッドな消費者体験を実現していること。

2. オーダーメイドのインテリジェント・コスメ

ロレアルの技術開発チームはラ・ロッシュ・ポゼと共同で「マイスキントラックpH」を開発。このスマートセンサーは、肌の不調や疾患の指標となるpHを測定し、モニターします。約15分でアプリが診断を行い、環境や体に起因する炎症の予防と治療の方法を助言してくれます。

注目すべき点:消費者が潜在的な問題を予測することができ、さらに健康上の疑問を解決できること。

3. 毎日のオーダーメイドコスメ

P&Gは「オプテ・プレシジョン・スキンケア・システム」を開発。電子機器で顔をスキャンすると、色素沈着を検出。ジェットプリンタでシミだけを狙って微粒子の専用コンシーラーを吹き付けます。

注目すべき点:人工知能とデータを活用した「有用な」テクノロジーを日常のスキンケア製品に融合し、オーダーメイドの美容サービスを提供していること。

4. DIYによるオーダーメイド

フランスのB2Bコスメティクスは、自宅で数分のうちにオーダーメイドコスメを作ることができる初めての機器「エミュアージュ」を発売しました。アプリと連携して、その時々の肌に必要な有効成分を処方してくれます。

注目すべき点:それぞれの肌質や顔色、好みに応じて様々に組み合わせられる、95%天然成分のコスメ。ナチュラルであることと透明性を重視しています。

5.  人工知能と顔認証によるリテール

日本のブランドSK-IIによるポップアップ「フューチャー X スマートストア」。人工知能と顔認証により、オーダーメイドのデジタル肌診断を行いました。

注目すべき点:ニーズを分析・予測し、最適な商品を見つけることができる革新的なビューティテックにより、確実な結果と意味ある消費体験を提供していること。