2025年も終わりに近づくなか、パリはすでに新たな歩みを始めています。食のあり方を刷新する新しいレストラン、これまでとは違うリテール体験を提案するショップ、そしてアート・味覚・カルチャーの境界を超えるハイブリッドなコンセプト ― 街には、新しい創造性が息づいています。
このシティガイドでは、心温まる空間、感性を刺激する体験、思わず足を止めたくなる場所を厳選しました。人と出会い、夢を見て、未来の片鱗に触れられる、とっておきのスポットをご紹介します。
レストラン
ブルス・ド・コメルスにほど近い Le Stock は、太陽の恵みと野性味のある料理を提供し、地元で愛され、人々が集うレストラン。完璧なメニューでもてなす心地よいランチタイム から夜更けまで続くディナーまで、どの時間帯も魅力に満ちています。特に夜には、店内の空気が一変。さまざまな音楽が流れ、活気にあふれ、週末は深夜2時まで華やかな雰囲気に包まれます。
📍 88 Rue de Richelieu, 75002 Paris
マレ地区、シャルロ通りの中心に佇む Arcane 17 は、バスクの魂とフランスのエレガンスを感じさせる、洗練されたレストラン&バー。力強く個性的な空間で提供されるのは、テロワールのぬくもりを感じさせる繊細な料理。ベルベットのように親密な空気に包まれるディナータイムには、料理そのものだけでなく、夜の雰囲気を味わいに訪れるゲストの姿も見られます。
パリにおけるイベリア料理のイメージを刷新する Rosario 。スペイン料理をモダンかつ生き生きと、そして緻密に表現し、従来のあり方とは一線を画します。シェフのホセ・マリアは、伝統的なテロワールに敬意を払いながら、自由な創造性を発揮。正直で気取らず、それでいて完成度の高い料理を生み出しています。家族と友情から生まれたこのレストランを率いるのは、アドリアンとテオ。味覚、所作、そして分かち合う時間を通して語られるスペインの物語は、一皿ごとにカーボンフリーな「パリ–バルセロナ」の旅を体験させてくれます。
📍 96 Rue de Richelieu, 75002 Paris
足を踏み入れた瞬間から、まるで自宅にいるように温かくリラックスした空間。ヴェネツィアのチケッティ(おつまみ)のような小皿料理をシェアしたり、一人で味わったりしながら、厳選されたナチュラルワインを楽しむことができます。パリの中心にありながら、どこかイタリアの街角を思わせる、気取らない親密さと、食の発見が魅力のオステリア。
📍 151 Bd Voltaire, 75011 Paris
モントルグイユ地区の中心に位置する Casa Pregonda は、リラックスしたエレガントな空間の中で、ゲストをバレアレス諸島の味覚の旅へと誘います。太陽の恵みを感じさせるタパスや、着想豊かなカクテル、そして地中海の空気感が、五感で楽しむ食の体験を演出します。一皿一皿が、太陽、海、そしてスペインの島々が持つ魅力を物語ります。
📍 6 Rue Marie Stuart, 75002 Paris
マレ地区に誕生した、エリカ・パレデスによる2号店は、大人たちに“内に秘めた子ども心と創造性“を思い出させてくれます。遊び心あふれるインテリアやユニークなカクテル、そしてエネルギッシュな楽しさを通して、時間が止まったかのようなひとときを演出。好奇心と甘美さが出会う、大人のための遊び場のようなレストランです。
📍 25 Rue des Gravilliers, 75003 Paris
メラニー・セルの指揮のもと、伝統のフランス料理を現代的かつ大胆に再解釈した料理が、シェアを前提に提供されます。壮観なダイニングルームはトリスタン・オールによるデザインで、ネオ・ゴシック様式の天井に異なるテイストが巧みに織り交ぜられています。エレガンスと親密さ、そして創造性が交差する空間で、ランチもディナーも活気に満ちた ひとときを楽しめます。
📍 116 Rue du Temple, 75003 Paris
ダンクール通りに佇む Vivide は、プラントベースの食に新たな魅力を提示します。責任 ある姿勢と創造性をもって、野菜の豊かな風味を引き出し、一皿一皿が丁寧につくられています。植物性食材を主役へと引き上げる、注目のレストランです。
一皿ごとにフランスとマレーシアが出会う、Mantra の料理。マレーシア出身のシェフ、マノゲラン・シャシタランとオーナーのジョナタン・カロンが率いる、この隠れ家のようなレストランでは、国境を越えた旅のストーリーと風味が重なり合います。
📍 17 Rue Claude Rodier, 75009 Paris
マレ地区の中心に位置する Joli は、シックなビストロの趣と、ブラッスリーのにぎやかさが溶け合う、パリらしいエレガントなレストラン。シェフのユセフ・ガストリは、伝統のフランス料理を自由で大胆に再構築しています。さらにパロマ・ラゲットが手がけるデザートが、食後の時間を贅沢で華やかに彩ります。バーでは、最高級ホテルのバーに着想を得たカクテルやモクテルをフレンチスタイルにアレンジし、夜のひとときをさらに 楽しませてくれます。
📍 16 Rue des Francs Bourgeois, 75004 Paris
食事のひとときを人々が集う祝宴のように演出してくれる、マレ地区の Envie, Le Banquet。品数豊富なビュッフェやテーマ別のカウンター、手作りの料理が並び、リラックスしたにぎやかな雰囲気の中で、その日の気分に合わせて自由に食事を組み合わせることができます。味わう喜びと分かち合う楽しさが広がる、満足度の高いレストランです。
📍 148 Rue du Temple, 75003 Paris
親しみやすいビストロの雰囲気を漂わせる、創造性あふれるレストラン Babi は、世界各地の味覚に着想を得た料理で、ゲストを食の旅へと誘います。シェフのネオ・ゲランが伝統的なフランス料理を再解釈した一皿一皿に、ソムリエのジェレミー・タシェがぴったりなワインをセレクト。ONO Studio が手がけた素朴でぬくもりのある空間と、カスタムメイドのテーブルウェアが、食の体験をより一層印象深いものにします。「遠い国の味覚」とローカルなスピリットが美しく融合するレストランです。
カフェ
モンマルトルの中心に位置するNoirは、倫理性とサステナビリティを大切にしながらコーヒーの可能性を追求する、細部まで徹底的にこだわったカフェ。厳選したアラビカ豆を店内で焙煎し、豊かで深みのある味わいを引き出します。そこには透明性、確かな専門性、そしてコーヒーへの真摯な情熱が息づいています。
📍 6 Rue des Trois Frères, 75018 Paris
18区にオープンした KKN は、ソウルに着想を得て、スクリーンとネオンに彩られたフューチャリスティックな世界へと誘うカフェ。「カッチャ」と名付けられた抹茶ドリンクをはじめ、マンゴーやストロベリー、ダークチョコレートなどを取り入れた韓国スイーツやペストリーが楽しめます。伝統とポップカルチャーが交差し、五感を刺激するユニークな 体験が広がるスポットです。
📍 110 Rue Caulaincourt, 75018 Paris
小規模生産者から厳選したコーヒー豆を使用し、その芳醇なアロマを最大限に引き出すため、焙煎にも徹底してこだわるカフェ。一杯一杯が味わいを追求した完成形であり、舌の肥えたコーヒー愛好家をも満足させます。シンプルでピュア、そして完璧に磨き上げられたコーヒーの本質が、ここにあります。
📍 78 Rue d’Aboukir, 75002 Paris
3区の Merlo Caffè は、ラ・マルゾッコのマシンで丁寧に淹れたエスプレッソが楽しめるカフェ。2025年10月のオープン以来、スイーツやプラントベースのオプションも揃え、居心地のよい温かな空間でゲストを迎えています。店内・テラスの両方に席があり、ペットフレンドリーなのも魅力。心満たされるコーヒーブレイクに最適な一軒です。
📍 57 Rue de Turenne, 75003 Paris
マドレーヌ広場からほど近い Spiced は、スペシャルティコーヒーと厳選された素材、そして上質なペストリーが揃うカフェ。単なるコーヒーショップにとどまらず、味わいと エネルギー、そして温もりを求めて人が集う、活気あるスポットです。シックでエレガント、それでいて親しみやすい空間が、日常のひとときを豊かなものにしてくれます。
📍 34 Bis Rue Vignon, 75009 Paris
1区の中心に位置し、唯一無二のコーヒー体験を提供する Flâneur Coffee Club 。2025年 9月にオープンしたこの没入型のショールームでは、コーヒーミクソロジーと五感を刺激するアートが融合し、エスプレッソから豆の個性を引き出す抽出方法まで、ユニークな味覚の体験ができます。スイーツやプラントベースのオプションも揃い、店内でもテイクアウトでも楽しめ、一杯一杯が心ときめくひとときをもたらします。
📍 21 Rue Étienne Marcel, 75001 Paris
ヴィエイユ・デュ・タンプル通り47番地に位置する Maison Nespresso は、コーヒーをめぐる本格的な感覚の旅へと誘います。歴史ある邸宅を舞台に、焙煎、ブレンド、テイスティングといった多彩なアプローチを通して、豆の奥深い魅力が表現されます。コーヒー愛好家はもちろん、アーティストやクリエイターたちが集う活気ある空間では、コーヒーの楽しみ方を再解釈するコラボレーションや限定エディションも展開されています。
📍 47 Rue Vieille du Temple, 75004 Paris
ヘルシーでローカル、そして季節感を大切にした料理を通して、満足感とウェルビーイングの理想的なバランスを提案するCORE。Bureau Lacroix が手がけた空間は、モダンでエレガント、それでいて温かみがあり、バランスの取れたランチやリラックスしたコーヒーブレイク、静かなアフターワークにも最適です。新鮮で責任ある食材を用いながら、一切の妥協のない味わい豊かな料理が楽しめます。
📍 31 Rue de l’Amiral Hamelin, 75116 Paris
パリのラジオ局 La Patate Douce が、開局5周年を記念してマレ地区の中心にオープンしたミュージック・カフェバー。Mamiche のペストリーやさりげなく添えられたさつまいもが、音楽とともに楽しむひとときをより豊かなものにします。コーヒー、サウンド、そしてクリエイティビティが心地よく交差し、いつ訪れても味わい深い空間です。
ショップ
Casa Loewe は、ラグジュアリーなショップとアートギャラリーの要素が融合する特別な 空間。コンクリート、マーブル、明るい木材で構成された空間の中に、プレタポルテやレザーグッズ、ホームオブジェが美しく展示されています。デザイン、クラフツマンシップ、そして自然光が響き合うこの場所は、五感で味わうデスティネーション。上質で唯一無二のショッピング体験を提供してくれます。
📍 48 Av. Montaigne, 75008 Paris
ヴィエイユ・デュ・タンプル通りにオープンした Alohas の新しいショップ。最新コレクションからブランドを象徴する定番モデルまでが揃い、スクエアトゥのバレエシューズをはじめ、バルセロナでデザインされたフットウェアがラインナップされています。店内ではプレオーダー用のアイテムを試着でき、自宅配送にも対応。スタイリッシュでサスティナブルなショッピングスポットです。
📍 75 Rue Vieille du Temple, 75003 Paris
ロサンゼルス発の Reformation が、マレ地区の中心にパリ初となるショップをオープン。 2フロア構成の店内には、サステナブルなアパレルやアクセサリーが並びます。さらに、Eコマースの体験を実店舗に統合する「Retail X」を導入し、パーソナライズされたショッピングを実現。Studio Le Cannが手掛けた空間は、ブランドの持つカリフォルニアの空気感を、エレガントでコンテンポラリーなパリの空間へと落とし込んでいます。スタイルと責任あるものづくりを両立させる、注目のアドレスです。
📍 20 Rue des Francs Bourgeois, 75003 Paris
オンラインセレクトショップ Suuupply が、3区のサントンジュ通り27番地に初の実店舗をオープン。Studio Sonder が手がけた約69㎡の空間は、インダストリアルなムードにラグジュアリーなディテールとヴィンテージ家具が組み合わさる、洗練された佇まいが印象的。パリ発の若いブランドならではのセレクションを、実際に手に取りながら選べる、考え抜かれたデザインのショッピング空間です。
📍 27 Rue de Saintonge, 75003 Paris
ショッピングをまるでミュージアムを巡るような体験に変える、サンローランの新たな フラッグシップ。デザインとアート、そして選び抜かれた家具で飾られた空間の中に、プレタポルテやレザーグッズ、シューズが美しく展示されています。モンテーニュ通りに佇むこのショップは、フロアごとに広がる洗練された空間構成と緻密なディテールを通して、メゾンのエレガントな世界観へと誘います。
📍 37 Av. Montaigne, 75008 Paris
TOTEME は、フォーブール・サントノレ通り27番地の歴史ある邸宅に、パリ初となるフラッグシップをオープン。スウェーデンの建築スタジオ Halleroed が手がけた約220㎡の店内は、自然光、石灰岩、そして無駄のないシンプルな空間構成が調和し、精緻でありながら温もりのある雰囲気を生み出しています。デザイン、ファッション、そして北欧ならではのエレガンスが静かに交差し、まるで街の喧騒を離れた隠れ家のよう。幾何学的な階段の先に、都会のざわめきを忘れさせるコクーンのような空間が広がっています。
📍 27 Rue du Faubourg Saint-Honoré, 75008 Paris
韓国発のアイウェアブランドが、ヴィエイユ・デュ・タンプル通り132番地にヨーロッパ初となるフラッグシップをオープン。リテールとアートが融合する店内では、「動く巨大な顔のオブジェ」をはじめとする印象的なロボティック・インスタレーションが展開されています。没入型の空間が、アートとテクノロジーの狭間で体験する、新しいショッピングのかたちを提示します。
📍 132 Rue Vieille du Temple, 75003 Paris
ヴィエイユ・デュ・タンプル通りとポワトゥー通りが交わる角にオープンした、フランス初となるマリメッコのショップ。ポストインダストリアルなモジュール構成の空間に、ファッションからインテリアまで、フィンランドブランドを象徴するプリントと最新コレクションが幅広く展開されています。マレ地区の中心に誕生したこの活気あるアドレスは、パリジャンはもちろん、世界中のデザイン愛好家を惹きつけるスポットです。
📍 120 Rue Vieille du Temple, 75003 Paris
COS が、シャンゼリゼ通り29–33番地に、2月までの期間限定ショップをオープン。エレガントでミニマルな空間の中に、スウェーデンブランドならではのプレミアムな世界観が表現されています。クリーンなデザイン、高品質な素材、そしてウィメンズ・メンズともに揃うコンテンポラリーなコレクション。パリを象徴するロケーションで COS の美学を体感できる、見逃せないアドレスです。
📍 33 Av. des Champs-Élysées, 75008 Paris
パリのクリスマス
PATINOIRE PRINTEMPS x FERRERO
クリスマスシーズンに合わせて、プランタン・オスマン本店はフェレロロシェ®とのコラボレーションにより、幻想的なニューヨークの世界へと変貌します。屋上にはアイススケートリンクが登場し、黄金に輝くチョコレートのピラミッドや、魔法のようなウィンドウディスプレイが館内外を彩ります。ロックフェラー・センターを思わせる演出の中、エッフェル塔を望みながらスケートを楽しみ、アイコニックなゴールドのチョコレートに囲まれる特別な体験。パリの屋上を、甘美で幻想的なクリスマスの物語で包み込む、心躍るホリデーイベントです
📍 64 Bd Haussmann, 75009 Paris
このクリスマスシーズン、ボンマルシェは、アルザス地方のクリスマスマーケットを彷彿とさせる、小さなクリスマス村へと姿を変えます。木造のシャレーやきらめくガーランド、雪で覆われた屋根が、館内に温かな祝祭のムードをもたらします。各フロアには、インテリア雑貨から心温まるアイテム、オリジナルのクリエーション、思いがけないサプライズまで、あらゆる好みに応えるギフトが勢ぞろい。大人も子どもも、ホリデーの魔法に包まれて特別な時間を楽しめる、心躍るデスティネーションです。
📍 24 Rue de Sèvres, 75007 Paris
Ralph’s は、ツリーやガーランド、きらめくイルミネーションといった、温かくエレガントなクリスマスデコレーションに包まれます。美食と祝祭のムードが交差する、洗練されながらも心地よい空間。装飾、空気感、そしてテーブルの佇まいに至るまですべてが、魔法のようなパリのクリスマスへと誘います。
📍 173 Bd Saint-Germain, 75006 Paris
11月から3月にかけて、Le Chaletは、山小屋を思わせる暖かな隠れ家へと姿を変えます。アルプスのムードに包まれ、やわらかな灯りの中でくつろぎながら、五感を心地よく呼び覚ますシグネチャーの「Thermal Shock」をはじめ、バーボンベースのカクテルを堪能できます。冬の間、ゆっくりと時間を忘れ、身体も心も温まる、居心地のよい空間です。
📍 30-32 Rue du Sentier, 75002 Paris
LE GRAND CAFÉ, DU GRAND PALAIS
Le Grand Café は、祝祭感あふれる温かなデコレーションに包まれ、レストラン全体が宝石のように彩られます。ジョゼフ・ディランが手掛けたインテリアには、クロード・ソテ監督の映画を思わせるエレガントなムードが漂い、上質さと親密さが心地よく溶け合う空間が広がります。メニューでは、伝統のフランス料理を再解釈した一皿から、現代的なクリエイションまでが揃い、グラン・パレの中心で味わう特別なひとときを演出します。
📍 Rotonde Clémenceau, 1 Pl. Clemenceau, 75008 Paris
新しいレストラン、新しいデスティネーション、そして街を味わう新しい方法 ― パリは すでに、次のチャプターへと開かれています。
次は、あなたの番。歩き、味わい、さまよいながら、思いがけない出会いに身を委ねてみてください。

































