新型コロナウィルスの影響により、上海ファッションウィークは、中国EC最大手のアリババ集団傘下のECサイトTモール(天猫)と共同で、3月24日から30日まで、世界初のクラウド上のファッションイベント「天猫雲上時装周(Tモール・クラウド・ファッション・ウィーク)」を開催した。

アリババによると、インターナショナルブランドから中国の新進デザイナーまで、151に及ぶショーが配信され、1100万人が動画を視聴し、開催期間中に売上率26%アップを果たしたという。それと同時に、他のデジタルプラットフォームを利用した独立系ブランドも、さらに多くの視聴数と売上率を稼いでいる。

FALL20_SHANGHAI_CourtesyOfPronounce

この新しいデジタルの可能性は、ファッション産業をどのように変えるのか?

完全なデジタル化

このようなデジタル化によって、ショーの開催前にライブストリーミングを通じてデザイナーが直接消費者に語りかけたり、事前に録画した映像で視聴者にショーを疑似体験させることが可能である。

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環境に優しく

また最近の報告によると、ファッションウィークに参加する消費者とブランドの移動が、24,100トンの二酸化炭素を排出しているという。上海ファッションウィークのオンライン化は、持続可能な発展と環境保護に大きな役割を果たすだけでなく、中国の新しいデザイナーやクリエーターに活躍の場を提供している。

OneTimeShow_CourtesyOfXiaoli
新たなビジネスチャンスの到来

完全デジタル化された上海ファッションウィークでは、消費者がスマートフォンを使い、リアルタイムでコレクションの「即購入や予約」をすることができ、「See Now Buy Now(見てその場で購入する)」テクノロジーの可能性をさらに広げた。

世界的なファッションウィークが中止となったと同時に、デジタル化がブランドに新しい商機をもたらし、インターネット経由の売上はさらに拡大している。

そして、新製品を発売するためのプレビューやライブ配信、イベント後のインタビューを通じて、ブランドはますます多くの消費者と直接コミュニケーションすることができるようになった。

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このデジタル革命を牽引する中国に続き、コペンハーゲンやロシアのファッションウィークもオンラインでの開催を発表している。

次のシーズンのメンズとウィメンズ・コレクションでは、物理的・地理的な距離を超えて世界中の消費者へと広げるために、現実世界でのファッションショーや展示会が減っていくのだろうか?