インスピレーションを与えるコミュニケーションで、価値を創造する
伝えたり教えたり、インスピレーションを与えるコミュミケーション：デジタル化を押し進めている文化施設やブランドは、誰もが興味を持つようなコンテンツを提供することで、今の特殊な生活の状況に浸透し始めている。そして視聴者の注目や興味に応えながら、彼らとのつながりを保っている。
学びを通した、文化施設やブランドとの交流
フォンダツィオーネ・プラダ（プラダ財団）は、最近開催された３つの展覧会のバーチャルコンテンツを無料で提供しており、視聴者はデジタル化されたアーカイブを閲覧できる。
マルコ・カッペレッティ撮影
フォンダシオン・ルイ・ヴィトンによる#FLVchezvous は、キュレーターの解説付きの展覧会ツアーやコンサートの映像、プロの演奏家によるレッスンの模様など、クリエーティブな時間を共有するためのアーカイブを毎週公開している。
アートバーゼルは、2020年アートバーゼル香港に出店予定だったギャラリーやアーティストを支援するため、オンラインで作品を閲覧できる「オンライン・ビューイング・ルームズ」を立ち上げた。ソーシャルディスタンスの必要性が説かれる中で、235の出展者による2,000点に及ぶ作品が集められている。
ロサンゼルスのゲティ美術館は、視聴者が気に入った作品を模写し、SNSでシェアすることのできる、クリエーティブなオンラインコンテンツを提供している。
500以上の博物館や美術館とパートナーシップを組むグーグルアーツ＆カルチャーは、ニューヨークのMoMAやヴェルサイユ宮殿、フリーダ・カーロの展覧会のバーチャルツアーを公開。
英国初公開となるラテン系のドラァグクイーンやトランスジェンダー女性のポートレート作品の展示で開催が待ち望まれていたアンディ・ウォーホル回顧展であるが、現在テートモダンのウェブサイトで展示内容を紹介している。
フリーダ・カーロやヌーシュ・エリュアール、ドラ・マール、アリス・ラオン、ジャネット・タンギー、ドロテア・タニング、ウニカ・チュルンなど34人の女性シュルレアリストによる260作品を取り上げた「ファンタスティック・ウーマン」は、フランクフルト・シルン美術館のウェブサイトでインタラクティブなDigitorialプラットフォームによるバーチャルツアーが公開されている。
