*DNVB=Digitally Native Vertical Brand デジタルネイティブ世代の消費者に対し、webを介してストーリーテリングの手法で商品の販売を行うインターネット時代のブランド
「良い目的のために、正しい方法で」
シャーロット・ハッソンは、自身の試練からの回復を目指して、デジタルネイティブな新しいウィメンズファッションブランド Mister Kを立ち上げました。「コミットし、責任を果たす」ことをマニフェストに掲げています。
ブランドの定義:Mister Kは、生活にコミットするワードローブを提供するブランド。シャーロットが病を克服し、彼女の使命であるスタイリングや描画、クリエーションを続けるために立ち上げたブランドです。Mister Kは、「がん」との戦いを乗り越えたシャーロット・ハッソンの象徴であり、情緒的な意味を持ち、ブランドの初期からインスタグラムでつながる人々とセレンディピティ(偶然の幸運)を分かちあってきました。
ブランドの基本原則
+ 「適切な量を適切な方法で生産する」
+ 社会問題、環境問題、市民問題に妥協せず、透明性と協調性を持って「コミットし、責任を果たす」こと
+ 顧客の心の奥の願望に応える
+ 他のブランドの真似をしない
意味と理由を追求し続けるビジネスモデル
+ ブランドの設立以来、自己資本と理にかなった収益を原則とする
+ 顧客との強い絆を育むことでブランドを形成する
+ ブランド価値とかけ離れた費用対効果の追求や投資家よりも、自然な成長を求める
+ 月に1度、10日間の予約受付でコレクションを発表する
+ 販売はウェブサイトと、年2回開催されるポップアップストアで行う
+ オフィスに隣接したショールームで、ブランドへの親近感を高める
+ スタートアップ経営者ネットワークに所属することで、成功事例や今後の予測、準備などについて意見交換する
ブランドの存在意義
ブランドの目的は「良い目的のために、正しい方法で、美しい製品をつくる」こと。この言葉はそれぞれ具体的な意味を持っている。
「良い目的のために」:毎月、売上の5%を、グスタフ・ルッシー研究所でのがん研究に寄付する。
「正しい方法で」:すべてのサンプルを自社で開発する
+ ポルトガルとポーランドの提携工場で、デザインから生産までの一貫した業務を行う
+ 物流チェーン全体を短縮化、最適化した循環型経済を選択し、在庫ゼロを実践する。予約注文による「廃棄ゼロ」のコレクション
「美しい製品をつくる」:メンズのワードローブにインスパイアされながらも、フェミニンで理想的な独自のデザイン。1から10まですべて自社でデザイン・開発する。
参加型のコミュニケーションと親しい関係
+ インスタグラムにワークショップ動画「Dream big Factory」を日々アップし、クリエイティブな取り組みを提案する
+ 「自信」「受け流すこと」「過敏性」など、フォロワーから提案されたテーマに沿って、パーソナリティによるトークやライブインタビューを行い、コミュニティとの繋がりを深め、その意識や自信を高める