ペクレール・パリが企画した、2024年9月メゾン・エ・オブジェのテーマ「Terra Cosmos(テラ・コスモス)」は、未知の宇宙の世界と私たちの日常生活との結びつきに焦点を当てています。この相互作用から新しいポジティブな物語が生まれ、平凡な毎日を超越する創造的な視点がもたらされます。
展示会場では、没入型のインスタレーションや講演、展示が、来場者をSFの世界に誘います。虹色に輝く素材、クロムメッキされた表面、光の効果、そして鉱物のような質感が、現実の中に幻想的な世界と感覚的な体験を作り出しています。
このテーマに合わせて、エリザベス・ルリッシュやアーティスト/建築家のリオネル・ジャドによる展示も行われました。
● 装飾のセクションで展示された、エリザベス・ルリッシュによるインスタレーション「Terra Cosmos(テラ・コスモス)」
この没入型の旅は、私たちを星空へと誘います。物質と非物質、詩的なものと精神的なものが溶け合う空間で、テクノロジーがまるで魔法のような驚きと感動をもたらします。
● ホスピタリティのセクションで展示された、リオネル・ジャドのインスタレーション「Radical Anthropocene Adhocsism(人新生の急進的な即席主義)」
人々が共同して詩的な芸術作品を作り出し、職人技、アップサイクリング、デザインが混ざり合う空間。さまざまな場面と作品が、持続可能なおもてなしの方法について考えさせます。
1. オディセイ(冒険)
トレンドブック「エンバイロメント&デザイン 26年春夏」のテーマ「オディセイ(冒険)」に同期するように、素材を美しく高めたアイテムや空間演出が見られました。ラグジュアリーとテクノロジーを融合した、表現豊かな美しさが生まれています。曲線、輝き、そしてクラフトと技術のハイブリッド化が、この新しいトレンドを形作ります。
へイン・スタジオは、クローム仕上げのラグジュアリーかつ未来的な日常のオブジェを提案。これらのアイテムはプレシャスな素材で装飾され、大胆でモダンなインテリアにふさわしい宝石のような輝きを放っています。
Christian + Jade(クリスチャン + ジェイド)
クリスチャン+ジェイド・スタジオは、クリーンで感覚的なラインを描く、ミニマルで幻想的なオブジェのシリーズを制作。クローム仕上げの素材が、二色のカラースキームを 調和させています。
Ali Shah Gallefoss(アリ・シャー・ガレフォス)
アリ・シャー・ガレフォスは、デザインとアートの境界を曖昧にする作品を制作しています。伝統的な金属加工技術に縛られることなく、素材の変形の痕跡を残すユニークな形状をつくり出しています。
2. モダン・クロニクル(現代の物語)
テーマ「モダン・クロニクル(現代の物語)」のように、無駄のない本質主義的なデザインが展開され、日常生活の中の詩情がわかりやすい形で表現されています。ミニマルなスタイルに感性が加わり、シンプルな空間はラグジュアリーなムードを帯びます。そして本質的なデザインの考え方は、遊び心とユーモラスな形や動きによって新たな意味を持ち始めます。現代の象徴的なデザインや素材、ライフスタイルから影響を受けて、新しい「ユニバーサル」な価値観が生まれています。
ホーム・ストゥデョは、楽しく遊び心に溢れるカラフルな陶器のオブジェを制作しています。日常のアイテムをアート作品に変え、排他的なラグジュアリーと無個性な大量生産の隙間を埋めることを目指し、一点物のハンドクラフト作品を提供します。
パニサは、革新的な木工技術により、遊び心あふれる彫刻的なオブジェのコレクションを制作。そのカラフルで魅力的な作品を通して、伝統的な技術を覆し、木材を美しく高める新たな方法を探求しています。
ルカーノは、モダンでエレガントなラインを描く、魅力的な色の脚立や梯子を製造し、日常のアイテムを新たな高みに引き上げています。
2024年9月に開催されたメゾン・エ・オブジェの主要なトレンドは、「エンバイロメント&デザイン 26年春夏」トレンドブックで展開したテーマと強く結びついています。このブックは業界の動向を予測するための重要なツールであり、現代のライフスタイルに合った革新的なコンセプトを提案しています。
トレンドブックについて詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
ペクレール・パリは、2025年1月のメゾン・エ・オブジェでも公式パートナーとしてシーズンのテーマ「Sur/Reality(シュル/リアリティ)」を提案します。このテーマについて、ペクレールのシャルロット・カザルスとブリュヌ・ウアクラットが解説しています。