ペクレール・パリのビューティーディレクターであるルシール・ゴーティエ=ブロウ(Lucille Gauthier-Braud)が、美容業界へのビジョンやペクレールでの仕事、情熱を傾けていること、そして日常の小さな楽しみについて語ります。
自分自身について
ペクレールのビューティーディレクター、ルシール・ゴーティエ・ブロウです。今は40歳で既婚、6歳と10歳の2人の子供がいます。パリのマレ地区に住んで20年以上経ちますが、生まれ育ったのはすべてから離れた田舎です。
仕事について
ファッション&カルチャー誌のビューティー部門のマネジメントや、ファッションとイベント関連の仕事を経て、15年前、ビューティー部門の強化のためにペクレール・パリに入社しました。その質の高い分析と創造性、現実に根ざしつつ柔軟な社風が私に合っていると思います。
入社当時、ビューティーは小さな部門でした。しかしながらこの15年の間に、驚くようなスピードで発展し、成長していくのを目の当たりにしました。私の考えの中心には常に身体と環境、生物との関係があり、それが今、クライアントの思考にも反映されていることを嬉しく思います。
8年前、新しい「ビューティー」トレンドブックを手がけ、その構成とコンテンツの制作を担いました。私にとって、この分野の飛躍に貢献するとても重要なプロジェクトです。その独自の切り口とエクスクルーシブな内容が、このトレンドブックの認知度を高めています。
私はひとつの仕事ではなく、10の仕事をしていると考えています。なぜなら、コンセプトやセグメント、クライアントが多様であればあるほど、常に競争にさらされているわけですから。だから私は、化粧品を作る人たちに会ったり、ブランドの創立者と交流したり、彼らの視点を知るのが好きです。そして、調合師やエンジニア、調香師など、実際に化粧品を「作っている」人たちにも会いたいし、技術的な部分にとても興味があります。この仕事は魅力的であるだけでなく、充実感をもたらしてくれます。
そして社内では、「カラー」と「インスピレーション」トレンドブックの制作にも関わっており、広範囲にわたるトレンドの進化を見続けています。
私生活
早朝のパリが大好き。それから瞑想の練習をしたり、タデウス・ロパックやカーステン・グレーヴといったアートギャラリーを訪れたり。フレッシュジンジャー・インフュージョン(生しょうがの浸漬液)をよく飲みます。ル・クロワジック(フランス西部の港町)や韓国のソウルなど、自分の足で歩いて新しい場所を発見するのも好きです。
信条
昨日は歴史、明日は謎。今日は贈り物、だから「プレゼント(現在)」と呼ぶのです。
時間があるときには、Instagramでさまざまな発見(と日々の生活)をシェアし、自分のコミュニティだけでなく、多くの専門家やブランドとのつながりを築いています。@lucille_gb