2022年8月10~12日 デンマーク、コペンハーゲン
夏真っ盛りの8月、北欧スタイルの中心地に戻ってきました。ここコペンハーゲンで、ファッションウィーク、そしてCIFFとリボルバーという2つの国際見本市が開催されるこの1週間は、街にも活気と熱狂が溢れています。
ペクレールのマチルド・シャネリエール(Mathilde Channelliere)とウェンディ・ベットン(Wendy Betton)が展示会をレポートします。
CIFF
ペクレールは今年もCIFFに参加し、2つのカンファレンスを開催しました。Alpineがデザインした70年代のラウンジのような会場は、デンマークのブランドVERPANの家具(Pantopランプ、Cloverleafソファ、Pantoチェア)で装飾されています。
今回のCIFF 23年春夏は、700社を超えるウィメンズ、メンズ、アクセサリーの出展者が集まり、例年になく賑やかなムードです。また、海外からの旅行者が制限されていた時期もありましたが、2月に比べ、来場者が戻ってきたことを実感しました。
今回のカンファレンスでは、ペクレールがトレンドリサーチで重視するアイデンティティについて取り上げました。1つ目の講演では、ヨーロッパの新しい「マスキュリニティ(男性らしさ)の表現」について、独自のメソッド、アーキスタイルに基づき紹介しました。2つ目の講演は、トレンドブック「ファッション・キーアイテム」から23SSのウィメンズファッションのトレンドに焦点を当てました。
最新の「ファッション・キーアイテム 23-24年秋冬」についてはこちらをご覧ください。
今シーズンのCIFFの注目ポイント:
①サスティナビリティ ― 循環型ファッション&テキスタイル・デイ
今年のCIFFでは、グリーン・トランジション(環境配慮や持続可能性のある社会への移行)をリードするデンマーク企業による循環型製品、ソリューション、ビジネスモデルを紹介する専用スペースが設けられました。
以下のリンクから、CIFFで開催されたサスティナビリティに関するカンファレンスの動画をご覧いただけます(英語のみ)。
②フィジタル(*)体験 – JOORとのパートナーシップによるハイブリッドな展示会
2020年に始まったプラットフォームJOORにより、卸売の手続きの全てをオンラインで完結できるようになりました。ブランドのQRコードを読み取るだけで、JOOR上のプロフィールにアクセスでき、商品データの閲覧や購入が可能です。
*フィジタル … Physical(フィジカル)+ Digital(デジタル)。リアルとデジタルの融合。
リボルバー
CIFFと同時開催され、回を重ねるごとに人気を博しているリボルバー。コペンハーゲン市内の3つの会場、オクスネハーレン(ウィメンズ)、フォーラム(メンズ、ウィメンズ)、ロコモティヴ(メンズ、ウィメンズ、コペンハーゲンのアパレル企業BestSellerのブランドが中心)に分けて開催されています。
CIFF & リボルバー ― 23SSの注目トレンド
カラー、素材、プリント、アクセサリーのキーポイントや、2つの展示会でペクレールが注目したブランドを紹介します。
トレンド
● 80’sスポーツ:グラフィックとレトロなカラーブロック。トラックスーツ、ジョガーパンツ、ハイテク素材の組み合わせ。
● プレッピー・キャンパス:アメリカのカレッジスタイルを彷彿とさせるスタジアムジャンパーやヴィンテージデニムのミックス。
カラー
● ソーラーイエロー
● パステルグリーンからピーコックグリーンまで
素材
● マルチカラーボーダー柄のクロシェニット:70’sのグラフィック。
プリント
● サイケデリック・ストリート:グラフィティとデジタルイメージの中間。
ペクレールの注目ブランド
● カンゴール(Kangol) x マルコポーロ(Marc O’Polo)
フェスの服装のような70’s風クロシェニットと80’sスポーツのミックス。アシッドカラーとスポーツのカラーパレット。
● パール・オクトパシー(Pearl Octopussy)
Cathrine Boerterがオスロで立ち上げた、奇抜で大胆なジュエリーブランド。
ラインストーンとパールのプレシャスで大胆なデザインは、様々な形で身に付けることができ、ミニマルなルックやカジュアルルックを美しく高めます。
レポートの全文は、デジタルツールのPeclers+に掲載されています。
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