ファッションウィークと2つの国際展示会「CIFF」「リボルバー」が同時開催される、刺激的な1週間を終えたコペンハーゲン。
8月9日から11日の次回までに、競合関係にあったこれらの展示会が統合される予定で、その過渡期での開催となりました。また、今回で60回目を迎えたCIFFは、この30年の間にファッション業界で最も影響力のあるイベントのひとつとなり、毎年数千人の来場者を集めています。
最新のトレンドや革新的なクリエーションを知るために、世界中からデザイナー、バイヤー、ジャーナリストが集まりました。
今回は、戦略コンサルタントのマチルド・シャネリエールと、「ファッションキーアイテム」ディレクターのウェンディ・ベットンが、ファッション業界やその他業界に影響を及ぼすトピック ―インクルーシブや多様性―についてバイヤーやブランドが考えるきっかけとなる、3回の講演を行いました。
アパレル産業が与える環境への影響が問題視される中で、CIFF主催者は各ブランドがより持続可能な活動を行うよう働きかけています。CIFFとリボルバーは継続的に、持続可能性とエシカルファッションに焦点を当て続けています。
また、環境に配慮した様々なブランドの展示と共に、リサイクル素材や持続可能な素材を使ったファッションショーも開催されました。
1. サスティナビリティ(持続可能性)
2. デジタルの影響
3. CIFFのキーポイント
- カラー
- アウトドアの進化
- 北欧のファンタジー
- リサイクルされたディスプレイ
1. サスティナビリティ(持続可能性)
多くのファッションブランドが、より持続可能で環境に優しい製品を作ろうとしています。中には、さらに一歩踏み込み、古くから伝わる製造方法を用いてコレクションを制作するブランドもあります。これらのブランドは、職人技や天然染料、持続可能な素材に着目し、環境への影響を最小限に抑えながら高品質な製品を生み出しています。
Bjorn Hugason(ビョルン・フガソン)
•ウェブサイト: https://www.bjornhugason.com/
•Instagram: @bjornhugason
伝統と現代を融合させた、タイムレスで環境に優しいコレクション。ビョルン・フガソンは、自身のルーツと文化遺産をもとに、自らのストーリーを伝える服を生み出しています。
アイスランド出身の彼は、イタリア・フィレンツェのスタジオで、デッドストックのリネンやヘンプ、シルク生地から服をデザインし、紅茶やザクロなどの天然染料で手染めしています。
2.デジタルの影響
また、環境に配慮した製品を作るための新しい方法が模索されています。そしてデジタル技術により、廃棄物を最小限に抑え、環境への影響を軽減し、より持続可能な製品をデザインすることが可能になりつつあります。
デザイナーが作成するバーチャルサンプル上でさまざまな素材を試し、生産前のサンプル制作の回数を減らしたり、必要な素材を正確に把握することで、あらゆる廃棄を防ぐことができるようになりました。
KNITOLOGY(ニットロジー)
•ウェブサイト: https://cutt.ly/x8DiHWF
•Instagram: @knitologysociety
バーチャル世界からインスピレーションを得て、機能性とデジタルを融合するブランド。人工知能を利用して作られるプリントや、バーチャルモデルを起用したルックブック、ブランドのアイデンティティを象徴するQRコードのようなロゴ。
3.CIFFのキーポイント
冬のアシッドカラー
冬に刺激を与えるグリーンのアクセント。ニュートラルなダークカラーと組み合わせています。
デザイン性の高いアウトドア
ウィメンズ向けのアウトドアアイテムは、デザイン性と新しい色使いで、よりフェミニンに変わりつつあります。
ジャカードドレス&トップス
ジャカードや光沢のある素材を使ったボリュームのあるドレスは、デンマーク市場のあちこちで見られます。スニーカーやブーツと合わせて着こなします。
グラマラスなファーとスパンコール
派手な素材を使ったドレッシーなアイテム。スパンコールを、プリントやカラーファーに組み合わせています。
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