ラスベガスで開催されたデジタル技術見本市「CES 2022」(2022年1月5日~8日)を視察したペクレールのスタッフが、その見解をレポートします。

他の国際見本市と同様、CES 2022も、コロナ禍がもたらしているロジスティクスの問題と無縁ではありません。私たちの生活に大きな影響を与えているこの問題によって、メタバースが多くの企業の関心の的となり、現在と未来のための理想的な技術として展示が行われていました。

様々な企業、ブランド、メーカーが、常に進化する健康対策を導入している中で、今日では、物理的な存在感だけでなく、デジタルにおいても進歩した存在感を示す必要があります。

そしてメタバースについては、エンターテイメントの領域を越えて、新しいアプリケーションや新しい用途が模索されており、ブランドや企業は、この技術を使った驚くような体験に想像を膨らませています。

バーチャル世界のデザイン会社であるサイン・ウェーヴ・エンタテインメント(Sine Wave Entertainment)社のビジネス開発担当副社長、ジョルジーナ・ウェルマン・スティーヴンソン(Georgina Wellman Stevenson)が説明するように、メタバースは従来のソフトウェアよりもはるかに没入感のある方法で「仕事の世界」を再考するために、より適したメディアとなり始めています。現実世界での交流を表現するメタバースは、従業員間の関係をより直感的なものにするからです。このような新しい3Dの世界は、企業の価値を異なる形で具現化し、企業の美学・美的表現を再び発見する機会をもたらすことでしょう。また、エスティローダー社のグローバル・テック・イノベーション・エグゼクティブディレクターであるリズ・バセラール(Liz Bacelar)が指摘するように、従来の物理的な店舗体験を超える独創的なシナリオを構築することによって、メタバースは顧客とのコミュニケーションやイベント、ショッピングのプラットフォームにもなり得ます。

このデジタル世界の存在は、アバターによるアイデンティティと多様性の表現という問題を提起しています。ワンダーマン・トンプソン・インテリジェンス(Wunderman Thompson Intelligence)のグローバルディレクターであるエマ・チウ(Emma Chiu)は、その発想の進化を指摘しています。2000年代初期の表現は、ユーザーの価値観や性格、身体的特徴とは異なる理想化されたキャラクターである「オルター・エゴ(別人格)」を作り上げることに焦点が当てられていました。しかし現在では、「自己をより深く掘り下げる」傾向にあります。

CES 2022に出展したその他の企業も、物理的世界とデジタル世界が融合する世界における人間の表象について模索しています。

・例えば、ディープブレインAI(DeepBrain AI)は、人工知能によって生成された、実物以上にリアルな動きをする人間を、動画や映画の俳優として採用することを提案しています。

DeepBrain AI

・ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)が開発した、バーチャル・ツイン #MeetVirtualMeは、人体、そしてより幅広い生体の3Dモデリングを提供するシステムで、生命体の分析と理解を深めています。

Dassault Systèmes

・もっと身近なところでは、韓国のSKテレコムのように、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の技術をベースにしたメタバースサービス「Ifland」を提供し、複合現実のエコシステムの構築を目指している企業もあります。

SK Telecom

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